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奥飛騨温泉 奥飛騨薬師のゆ 本陣

古い庄屋を移築して改装したという本館の外観は、堂々とした風格を感じさせる

 北アルプスの山麓に広がる奥飛騨温泉郷。ヒンヤリとした空気は澄み渡り、豊かな木々の緑がやさしく目に沁みてくる。そんな大自然に囲まれた旅情あふれる山里の地に、「奥飛騨 薬師のゆ 本陣」はある。バスから降り、壮麗な本陣作りの玄関に思わず感嘆の声が出る。家紋入りののれんの玄関をくぐり抜けると、風雅に満ちたホールに据え置かれた「越し太鼓」が出迎えてくれる。
全国に名を馳せる地元・古川祭で使う大事な太鼓で、数百人のさらし姿の裸男たちが担ぐ櫓に、この大太鼓を乗せて町を巡行するのだとか。
そんな地元の楽しい話を伺いながら客室に向かう途中にも骨董品や書画が至るところに展示されていて、旅情がどんどんと鼓舞していくよう。 客室からの景色も素晴らしく、目の前に迫る山は春は新緑、秋は紅葉、冬は雪山…と四季の移ろいが心を魅了する。
極上の空間にゆっくりと流れる山あいの時間、まさにお殿様のお宿=本陣の風格が漂っている。


重要無形文化財に指定されている「越し太鼓」。喧嘩祭として知られる古川祭の主役だ

部屋の窓から目の前に広がる北アルプスを眺めた後は、ぶらりと周辺を散策しても楽しい


「権現の湯」は敷地内の地下500mから湧き出る権現温泉の源泉を使用した野天風呂

蔵をイメージした情緒ある趣きの「日光の湯」には内湯と露天風呂の2種を用意


薬師温泉はミネラル豊富な緑藻類を含むため、薄緑色の湯

 こちらでは、「権現温泉」「北アルプス温泉」「薬師温泉」という個性的な3つの源泉と、「単純温泉」「ナトリウム-炭酸水素塩温泉」という2つの泉質で存分に湯汲みを楽しめる。
男女時間交代制の野天風呂「権現の湯」は、単純温泉の権現温泉がたっぷり。頭上を覆いかぶさる四季の自然、せり出す岩肌など、野趣あふれる自然のなかで開放的な気分に浸れると評判だ。
同じく男女時間交代制の「日光の湯」は、単純温泉の北アルプス温泉を使用。神経痛や関節痛にいいと言われる名湯でリフレッシュしよう。 男女別の露天風呂「医王の湯(男性)」と「瑠璃の湯(女性)」に注ぐのは、ナトリウム-炭酸水素塩温泉の薬師温泉。今では標高2000メートル級の山々に囲まれたこの地が、太古の昔は海の底にあり、薬師温泉はかつて海底だった地層を通って、宿の敷地内より湧出。海のミネラル満載の薬師温泉を加水・濾過・循環は一切行わず、贅沢にも100%かけ流しで使用。湧き出る湯は、消化器系の疾患に"飲んだらいい奥飛騨の名湯"として知られているそう。

飲泉もできる炭酸水素塩泉。しょっぱい味が疲れた胃腸を元気にしてくれるそう

その他、館内には貸切風呂「月光の湯」も用意。広々とした北アルプス温泉の内湯と薬師温泉の露天風呂ほか、岩盤浴や座敷、マッサージ機付きの休憩室も完備。人目を気にせずゆっくり、贅沢な時間を過ごせるようになっている。
お気に入りの温泉でほかほかに温まったら、飛騨伝統の匠の技を受け継いだ、萱葺き合掌造りのお休み処で寛ごう。昔懐かしき囲炉裏を囲んでのんびりとしたひとときを過ごすと、心から極楽モードになる。


囲炉裏端でホッ。飛騨高山ゆかりのサルボボ人形が飾られるなど、郷土色たっぷり

白川郷の茅葺職人が作り上げた湯上り休憩処は「日光の湯」に隣接


温泉蒸しの湯気がゆらゆらと揺らぐ囲炉裏を囲んで楽しむ夕食

今回、お世話になった営業予約課の小柴良太課長。温厚な人柄にファンが多い


 温泉を心ゆくまで堪能したら、囲炉裏を配した宴会場でお待ち兼ねの夕食タイムだ。 飛騨牛をはじめ、川魚、五平餅、自家製のコンニャクや胡麻豆腐…と地元の美味が、ところ狭しと囲炉裏端を埋める。
宿のご自慢は「温泉せいろ蒸し 囲炉裏会席」。数ある会席メニューの中でも飲食可能な自家源泉で蒸しあげる「ひだ健豚肉の温泉蒸ししゃぶ」は絶品!ひだ健豚肉は赤身もさることながら、驚かされるのが脂身のおいしさ。ミネラル豊富な温泉でじっくりと蒸すことでジューシーさはそのままに、味わいがさらに増すのだとか。ほんのりと甘く、濃厚なコクがあるのに、全くしつこくない深い味は感嘆もの。もやしや水菜など、たっぷりの野菜を蒸したての豚肉でくるりと巻いて、板長自慢の手づくりゴマポン酢でいただこう。 旬の味覚をふんだんに取り入れた食事のシメは、囲炉裏の火にかけた奥飛騨の郷土料理「そばの実雑炊」を。白米の代わりに体にいいと評判のそばの実を使用。
プチプチという食感も楽しく、香り高いそばの実とたっぷりの地野菜を滋味豊かなダシで煮込んだ雑炊が、ご馳走に浮かれた舌と胃袋をやさしく鎮めてくれるよう。この土地ならではの熟練された絶品料理には、板長のおもてなしの真心が溶け込んでいる。家族をもてなすような心とこだわりの美味に大満足間違いなしだ。


蒸ししゃぶはプランによってひだ健豚肉ほか、飛騨牛になることも

食事とは別腹でぜひ食べたいのが、1階喫茶で提供される姉妹館「四季のあじわい 中尾高原ホテル」のパティシエ手作りのお米アイスクリーム


のりこちゃん

 釣瓶のある囲炉裏を囲んで食する料理がめちゃくちゃ美味しかったです。特に温泉蒸し料理の衝撃は計り知れない大きさでした!ジューシーな豚肉、胡麻豆腐はトロリとした舌触りが絶品、サトイモの煮付けもホクホクで…と美味しさにため息がこぼれましたね。しかも温泉効果で胃腸を整えてくれると聞き、ついつい食べすぎ、お腹いっぱいでよろよろとしていたのに夕食後、ぺロリとたいらげてしまったのが本館1階カフェの「お米アイスクリーム」です。 お米コンクールで金賞を受賞した地元産"黄金の煌き"のつぶつぶした食感がクセになります。土産販売や通販はしていない、ここだけのスイーツ、味あわなきゃ大損ですよ。


あんなちゃん

 美しい岩を配した露天風呂がお気に入り。お世話になった小柴さんのお話では、お宿の会長がもともと富山の庭師で、庭に入れる岩を探しにきた奥飛騨の自然に惚れ込んで温泉宿を創業したとか。ダイナミックでありながら、計算しつくされた巨岩のお風呂が情緒あふれる旅を演出してくれます。自家源泉の湯は熱すぎず、ぬるすぎず、ちょうどいい温度でゆっくりと寛げました。まろやかな肌あたりで、いつまでもポカポカと温もりが続くのも特徴です。 美しい山々と清々しい川、湯気に包まれる温泉と風情ある囲炉裏での食事…ここで見た風景は絶対忘れない、心のページに大切にしまっておこう、そんな気持ちにさせてくれる素敵なお宿でした。



奥飛騨温泉 奥飛騨薬師のゆ 本陣

〒506-1432 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根208-48 TEL:0578-89-2026 FAX:0578-89-3108

http://www.yakushi-hj.com/

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