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関刃物センター

日本屈指の品揃えを誇る刃物専門店。日本各地からはもちろん外国人観光客の来店も多い

入口にはベルトハンマーが鎮座。鋼材を勢いよくカンカンと叩き包丁を作る様子をイメージし、いざなかへ!


 東海北陸道ICを降りてすぐの所にある岐阜県関市の「関刃物センター」。その名前が示す通り、いまや世界的にも人気を誇る"関の刃物"を、産地ならではの品揃えと価格で提供する刃物の専門店だ。 広大な1フロアには、一般家庭で使う身近な包丁やハサミ、ナイフから業務用、美術工芸刀剣まで、なんと約6000点もの商品が勢ぞろい。例えば、包丁ひとつとっても三徳、柳刃、菜切りに筋引き、骨スキ、ウナギ裂きやマグロ切り、フグ引き、パン切り、珍しいものでは冷凍切り包丁…など実に多彩。なかにはなかなか入手できない匠手作りの刃物や各地自慢の刃物も顔をみせ、渋く光り輝く様が訪れる人を魅了する。 「いい刃物がほしい」「本物を手に入れたい」と考える刃物好きやプロの料理人からの支持も高く、一度こちらの刃物を使うと他のものでは満足できないと、ほとんどの人がリピーターになるそう。 アメリカの有名ナイフメーカーの社長もこちらのファンの一人。「世界中でここほどさまざまな刃物が揃う店はない!」と年に数回来店し、まとめて購入するという話も納得の、充実のラインアップだ。


関の包丁メーカー「丸章工業」「長尾包丁製作所」など、全国的に知られる人気メーカーの商品がズラリ

地元・丸章工業のSilkyや長谷川刃物のCANARYなど、デザインが美しく機能的なハサミにみとれてしまう


 刃物産地として日本最大の出荷額を誇る岐阜県の関市。刃物産業の歴史は古く、鎌倉時代にひとりの刀匠、元重が関で刀鍛冶を始めたことが最初と言われている。 良質の焼刃土が豊富にあったことや清流長良川の清らかな水など、刀鍛冶にとって最も理想とする風土や気候条件を兼ね備えていたことも繁栄への大きな後押しに。 環境の素晴らしさを聞き付け、全国各地から多くの刀工が関に集まり、最盛期には300人もの職人が腕を競いあうほどだったとか。 関の刀剣は「折れず、曲がらず、よく切れる」と賞され、実戦用の刀が多く作られた。当時の代表的な刀匠としては兼元、兼定、兼房の名が挙げられるが、なかでも「関の孫六」として今もその名を知られている、二代目兼元こと孫六兼元(まごろくかねもと)は、戦国時代に武田信玄や豊臣秀吉、前田利政、青木一重など、多くの武将の愛刀となったという歴史をもって、素晴らしさが語り継がれる。
その後安土・桃山時代にも織田信長から鍛冶職役免除の朱印状を受けるなど、実質剛健な関の刀は高く評価され、名刀の産地として栄えてきた。近代になってからは新しい技術を開発。包丁やハサミ、カミソリ、爪切り、ナイフなど多彩な刃物製品が造られ、世界へと数多く輸出されている。刃物の街としてすっかり有名となった関市では、毎年秋に「関市刃物まつり」が開かれるそう。質の高い関の刃物製品を目当てに地元の人はもちろん、県外・国外あわせ、26万人もの人がこの地を訪れるという。


美術刀剣も細部に至るまで美しい仕上げ、重量感などその完成度の高さには目を見張る。※通常は展示のみ

関孫六の骨董品的名刃の資料を展示するショーケース。関の技術力の高さを実感


 こちらで随時開催される、社長・田中正夫さんの包丁の研ぎ方実演もお楽しみの一つ。 「ええな、娘っこ。よぉく、見とるんやで」とモデルや客を相手に、社長自ら砥石をつかって正しい包丁の研ぎ方をアドバイスしてくれる。すぐに必要なときは荒砥、時間をかけて丁寧に研ぐときは中砥、最後に仕上げ砥と目のあらさが異なる3種類の砥石を使いわけるのが理想だが、実際には中砥で十分に刃がつくそう。力を入れずに表・裏と軽く4~5回、交互に軽く刃先を砥石に当てる、砥石の面はいつも平らにして使うのが基本だ。
「切れない包丁は、刃物でなくて干物」と冗談を交えながら、包丁を研いで使う大切さを説く社長。日本が誇る本物の刃物は、旧くなればなるほど、研ぎやすくなり、そしてまたよく切れるようになるという。一人でも多くの人に研ぐ技術を覚えてもらい、日本の刃物造りの伝統を残していきたい…。"良いものを長く使う"という日本の心が息づく刃物専門店に、今日も続々と刃物ファンが訪れる。

包丁への愛情たっぷりに研ぎ方を面白おかしくデモする社長の田中正夫さん

「砥石ではなく、まくれ(ザラザラ)で包丁を研ぐんや」と研ぎ方を指南
※通常はデモのみで包丁研ぎの体験は行っていません

角度は一定にして…教わったことを口にしながら恐る恐る包丁研ぎをするあんなちゃん


のりこちゃん

 家で普段に使う包丁をはじめ、変わったデザインのハサミ、ポケットナイフやキッチンの便利アイテム、趣味の珍品が展示販売されていました。刃物の面白さを堪能しつつ、お得な価格で購入もできるのがうれしいですね。包丁にも歴史や伝統があり、消耗品だから使えなくなったら捨てて…ではなく、社長さんのお話のように日本が誇る、道具の文化として大切に保存したいと思いました。そのためにもまずはハガネの良い包丁を買わなければ!いい包丁は研ぎ味が違うとのことでしたらから、凝り性の私は、きっとハマってしまうかも。 そんな気持ちがフツフツと沸いてくる素敵な刃物専門店でした。


あんなちゃん

 刃物といっても実に種類が豊富、6000種もの商品が一堂に揃う様は圧巻でした。今回、初めて包丁研ぎに挑戦。最初ザラザラした引っかかりが研ぐうちにいつしかツルン、その瞬間が快感です。
料理はあまりしないのですが、包丁研ぎは結構好きかも(笑)。今回、拝見した関の包丁が有名になった「孫六包丁」は、日本の刃物の代名詞として、ドイツのゾーリンゲンと二分するほど海外で知られているとか。日本人として、また今回の取材で本物の包丁に触れる体験ができ、誇りに思います。安かろう悪かろうで、あっという間に使えなくなる商品ではなく、これからは本物の刃物を大切に使いたいと思いました。



刃物プラザ 関刃物センター

〒501-3936  岐阜県関市倉知3191 TEL:0575-21-0556 FAX:0575-21-0557

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